2012年 04月 22日
You ain't heard nothin' yet!
雨の日曜日。
午前中に映画を見て来ました。
見たのは、前から見たかった映画。
「the artist」 であります。
若い頃に見たらきっと、この今感じているよさはわからなかったでしょうね。
音のない世界。
ふたりの最後のわかりあえたシーンは、全く音のない世界でした。
そのとき、映画館の観客も全くのサイレント。(マナーもよかった。)
その、静かさこそがとってもあたたかく、シンプル。
そのシーンに、ムードや音楽は要らなかった。
素敵でした。
CGが当たり前の現在も、19世紀後期の映画の発明から、1927年(昭和2年)に世界初のトーキー「ジャズ・シンガー」の発表実用、このトーキーへの完全移行までの約40年間は、商業的に世界各国で製作・公開されていた映画はすべてが、このサイレント映画でした。
観客はいつも新しいものを求めている。
新しいものは、古い手法の積み重ね。
大切なものは、いつまでも大切で変わらない。
あたりまえのことなのに、流行で見えなくなってしまうのかもしれません。
最後にふたり踊ったタップダンス。
全てを乗り越えられた、最高の笑顔でありました。
映画が終わったのは、お昼。
春の香のする、天丼をいただきました。
海老・キス・菜の花・かき揚げ。
ゴマ油のさくさく天ぷら。
江戸前はほとんど食べる機会がないのですが。
これは、おいしいであります。
午後からお昼寝。
ゆっくりこころの充電ができた休日でございました。