2007年 12月 18日
「風雲!たけだ城」 その①
このあいだの日曜日。
思いがけず、すばらしい風景と出会うことができました。
日曜日は早起き(午前4時!)して、一路・・・但馬の国(兵庫県北部)へ。
早起きは三文の徳といいますが、まさにそんな一日でした。
こちらは4時30分頃、大阪の堺市内を通過した時の様子。
播但道の和田山インターを降りたときの山に向かう道に停車。
この日は今年一番の冷え込み(0℃!)でした。
生野インター付近では、ガラスに吹きつけるミゾレにも遭遇。
前夜より日本海側に残る雨、そして、ミゾレ・・・。
心の中では 「写真は無理かなあ・・・。」 とあきらめかけてました。
まだこの頃は、結構雨が降っていました。
とうとう、夜明けが始まりました。
「とにかく。 ここまでせっかく来たし・・・行ってみよう!」
竹田城の登城口まで着ました。
中世の山城(廃城)なので、山の上に築かれています。
ここで車としばし別れ、カメラにフィルムに詰めました。
ナイロン製のコートを着て、傘をさして山に登ってゆきました。
山道をひたすら登ってゆきますと・・・。
雨がやんで・・・霧がどんどん発生。
周囲一面に、シュウシュウと立ち込めてきました!
下を見ると、登ってきたふもとが見えなくなってゆきます。
朝霧のすきまに消えてゆく町には、まだ街頭の灯りが見えます。
時計を見ると、ちょうど7時前でした。
わくわくしながら・・・登ってゆきますと・・・見えてきました!
竹田城の石垣!
どうやら・・・目的地に到着。
頂上の広い場所に出たようです。
このときに雨は止んで、霧はピーク!
まったく周囲の景色が見えません。
向かいの山も・・・霧の中。
やがて霧が風に流され、向こうにも石垣らしきものが見えてきました。
こっちの下には石垣があり、断崖絶壁のようです。
きれいな石垣です。
しかし・・・怖いです。 この高さは・・・。
広場に浮かび上がってきた、石垣。
組み上げ、石の色。 ともにきれいな石垣です。
はるか遠くに見える山々の景色ですが、まだまだ霧は晴れそうにありません。
石垣のあいだを歩いてゆきますと・・・。
二の丸に出ました。
朝日が差してきました。
この向こうも石垣の下は数百メートルの崖でした。
霧の中、左のほうにせり出した石垣が見えます。
今は、桜と松の木が植えられていました。
こちらも崖。
さっきよりも、ちょっと霧が晴れています。
まさに 「天空の城」 ですね。
ここでは、映画 「天と地と」 のロケも行われたそうです。
はるか下に、霧の中に町並みが見えます。
この石垣を作った苦労はいかほどのものであったのでしょう。
またここに住んでいた人たちは当時、どんな思いを持っていたのでしょう。
今はだれもいなくて、石垣だけが残っています。
また、お城が霧に包まれ始めました。
ちょっと絞りを絞ってみました。
霧の隙間にちょうど、町並みが見え、円山川が青く光っていました。
ここは円山川の川霧に覆われた幻想的な風情と雲海の美しさから名付けられたと云われる立雲峡にも接し、その円山川の川霧の名所にお城が築かれています。
この景色は、まるで雲の上に浮かぶ、ラピュタ城のよう。
きっと桜の季節もきれいでしょうね。
ちなみに。
この竹田城は1431年に山名宗全の命で築城されました。
紆余曲折を経て、1600年の関ヶ原の戦いの年に廃城となり人家が消えました。
その廃城から現在約400年を経ていますが、このように石垣がほぼそのままの状態で残っています。
現存する山城として完全であり、また、全国屈指の規模です。
もうちょっと撮影してきてますので、次回もお楽しみください。
ちなみにこのあと、出石城に寄って、名物のお蕎麦を食して帰宅しました。
この竹田城、脚力に自信のあるかたは、ぜひ挑戦してみてください。
chikazoは、昨日まで足が筋肉痛でした。(笑)