2007年 04月 02日
「町屋カフェ」 なるもの
日曜日は、義父のお墓参りに京都東山へ。
高速乗り継ぎ時にいつものコンビニ前に停車。
車窓から見えた堺のフェニックス通りの さくら と たんぽぽ 。
義父が空に昇って行かれたあの春の日。
あの日満開だったさくらの花を思い出します。
さて、お楽しみ(お待ちかね)の京都のお昼です。
今回は、初めて 「町屋カフェ」 なるものの探索に行ってみました。
「町屋」 とは、間口が狭く奥行のある店舗併用の木造住宅のことだそうです。
「町屋」 は通常、隣家と外壁が接するように建てられているため、土間や中庭を設けるなど、室内に光や風を取り込む工夫が見られるのが一般的だそうです。
農家に対して、町に経っていることから、町屋といわれるという説もあります。
こちらは暖簾をくぐった正面。
道路に接している部分に店舗があり、奥や2階に住居部分があります。
現在では、建て替えが進み、現存する町屋で最も古いものは1600年代に建てられたものだそうです。
こちらのお店。
暖簾をくぐって右手がカフェ、正面がお座敷という構造になっておりました。
和風のお座敷の向こうにもお庭があります。
反対側のこちらには、中庭があります。
その向こうにさきほどのカフェがあり、コの字型の廊下でつながっています。
カフェには、茶器(茶釜など)がありました。
外からは想像できないほど、明るい日差しが入ってきていました。
お昼のランチのお膳です。
葉わさびのおひたし と もち米の甘酒(ノンアルコール)。
ほどよくツンとくるわさび と 甘い麹 がよか。
葉わさび は、この時期だけの旬の食材です。
季節の食材を使った おさしみ、てんぷら など。
デザートは和食らしく わらび餅 です。
黒蜜が合いますね。
近年になってこういった空洞化する町屋を再生し、活性化するプロジェクトが全国各地で展開されるようになってきたそうです。
実に喜ばしいことですね。
もともと高い文化性を持っていたこういった地域のアイデンティティをできるだけ保ったまま、現代を生きてゆこうとすることこそ、「温故知新」 の精神なのでしょうね。
「町屋カフェ」。
まさに、京都ならではのお店!ですね。