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Is Paris Burning

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 かつて'95~'96年にかけて、NHKで興味をそそられた放送がありました。
 それは 「映像の世紀」 です。



 
 セピア色の映像にピタリとはまる加古さんの音楽の世界に、圧倒的な共感を覚えます。
 でも、その美しさの中には 「悲しさ」 が見え隠れします。

 歴史として繰り返す悲劇とその音楽とが、強烈な衝撃となって今も鮮明に焼きついてます。
 大人気コンピレーションCD 「イマージュ」 にも収録されていた 「パリは燃えているか」。

 「パリは燃えているか」 とは、第二次世界大戦中、対独レジスタンス運動に参加していたルネ・クレマン監督の映画の題名。

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 パリは燃えているか(「映像の世紀」オリジナル・サウンドトラック) / 加古隆さん


  1. パリは燃えているか(オープニング・テーマ)
  2. 時の刻印II
  3. 大いなるもの東方よりII
  4. パリは燃えているか(ピアノ・トリオ・ヴァージョン)
  5. 最後の海戦
  6. 森は失われた
  7. パリは燃えているか(オルガン・ヴァージョン)
  8. ワン・ワールド
  9. 狂気の影
  10. パリは燃えているか(オーケストラ・ショート・ヴァージョン)
  11. シネマトグラフIII
  12. 最後の海戦II
  13. パリは燃えているか(ブラス・ヴァージョン)
  14. 未来世紀
  15. ザ・サード・ワールドII
  16. パリは燃えているか(ジャズ・ヴァージョン)
  17. 時の刻印III
  18. 睡蓮のアトリエII
  19. パリは燃えているか(ピアノ・ソロ・ヴァージョン)


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 「パリは燃えているか」 の最後のシーンで、投降したドイツ軍のコルティッツ将軍の部屋の受話器から聞こえるナチス総統ヒトラーの声。

 「パリは燃えているか?」
 このヒトラーの叫び声が繰り返し漏れて来るシーンが、とても印象的でした。

 実は、ヒトラーは連合軍がパリに入るときには、パリを破壊し尽くすことを将軍に命じていました。
 戦勝初期のポーランド・ワルシャワとは違い、その命令に従わずパリを開城して投降する将軍。
 ここまでの緊迫するその攻防を、フランス側レジスタンスの動きを中心に描いた映画です。

 パリを破壊したからといって、敗色濃厚なドイツ軍にはその無意味さは明らかです。
 にもかかわらずパリを破壊することを命ずるヒトラーに、戦争が無意味な攻撃であることを象徴している気がします。

 指導者を誤ったときの悲劇、常に政治への関心と知識を持つことの重要性を感じざるを得ません。


 加古隆さん の HP。
by chikazo-toto | 2007-01-07 13:55 | ほうがく