「ショーシャンクの空に」 好きな場面②

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 次に好きなシーンは、アンディが 「フィガロの結婚」 のレコードを所内で流すシーンです。
 刑務所の上層部といい関係になっていたのに、なぜこんなことを?
 でも後になって、かなり重要な意味をなしていることがわかります。 



 週一度に手紙を書き続けるというアンディの熱意が通じて予算が許可され、ショーシャンク刑務所の図書室に書籍が届きます。
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 その片付けをしているとき、その荷の中にあるレコードを見つけます。
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 アンディは放送室に立てこもり、所内に音楽を流します。
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 大音量で所内に流れはじめたのは、モーツァルのト 「フィガロの結婚」。
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 なんともいえない表情で、その音楽をたのしむアンディ。
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 懲罰のあと、みんなとのはじめての朝食の場面です。
 みんなの 「懲罰房は辛かったか?」 との質問に、アンディが答えます。
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 刑務主任にドアをぶち破られるまで、やめるどころかボリュームを上げたこのアンディの静かな硬骨精神が好きです。


 また、後の違う場面で(原作小説の中でですが)、レッドの言葉で

  いま自分は自由を持て余している。
  ただ自由になりたくて、最後まで諦めなかった。
  アンディに申し訳無くて死ねない。

 と書かれています。


 アンディがこの 「フィガロの結婚」を聴いていた時間。
 完全に自由になりたかったアンディが求めた、ほんのひとときの 「自由な時間」 だったのかもしれません。  


 さて、何度も書いてしまっているかもしれませんが、「ショーシャンクの空に」 は、スティーブン・キングの短編小説の 「刑務所のリタ・ヘイワース」 の映画化です。

 かなりヘヴィな題材な上に2時間半というちょっと長めの映画です。

 全くそんなヘヴィさを感じさせませんし、キャストも非常に良いです。
 レッドの巧みな語り口と確かな人間の描写、そしてさわやかな余韻が印象的。
 特に深みのある台詞が、チラと垣間見せながら教えてくれる、人の生き方への結論。

 キャスト全員がこの映画を見たもの全てに、とても大切なものを教えてくれる映画です。

 なかでも、主演のティム・ロビンスと助演のモーガン・フリーマン・・・の二人の表情のひとつひとつに人生そのものが表現されているかのよう。
 この映画には結構ゆっくりしているような時間はあまりありません。
 その二人の表情ひとつひとつがとても貴重で、一瞬でも決して見逃せなくなってしまっているからです。

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 そして圧巻のラストの「過去のない海」での光景に感じる爽快感は言葉には表せないほどで、 パァーっと一緒に心が綺麗になって行く自分に驚いてしまいます。

 また、パッケージにも使われている途中の雨の中で天を仰ぐシーンは、一緒にウォーって叫びたくなるほどの興奮を覚えました。

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 自分たちが毎日を暮らす社会には、たくさんの束縛があります。
 この生活の中でさらに大きな困難や悲劇に直面して、希望を見失わずに生きていくのは簡単なことではありません。

 「ビールを飲む」 「レコードを聴く」 「本を読む」 という小さなことに幸せを感じられること、人間として大切なことを。

 この映画では 「希望をもつことの素晴らしさ」 「些細なことを幸せと思える素晴らしさ」 という素朴だけれど、実はとっても大事なことを教えてくれています。
by chikazo-toto | 2006-12-17 18:13 | えいが