2011年 06月 19日
可憐なる シチダンカ
いま、紫陽花の花の咲くころ。
お天気が曇りがちだった、昨日の土曜日と今日の日曜日。
学生時代お出かけのときに聴いたなつかしいアルバムを手にして。
雨に咲く紫陽花の花を愛でること、叶いました。
土曜日のお昼は、神戸の新長田駅近くで腹ごしらえであります。
こちらは洋食屋さんであります。
ビフカツを注文して、しばし待っておりますと・・・。
ほかほかのごはんとダシの効いたお味噌汁。
ビフカツ!
こりゃあ、壮観ですね。
赤身で・・・やわらかーいお肉です。
午後からは、六甲山の神戸森林植物園へ。
小雨は降ったり・・・止んだりでした。
ちょうど紫陽花の花は、咲き始めの頃でした。
雨の中にもかかわらず。
曇り空の下。
健気に咲いていました。
最初は・・・淡く。
徐々に・・・徐々に・・・自分の持つ鮮やかな色彩へと。
少しずつ進化し、自分の色を表現しながら、みごと一直線に目標に進んでゆきます。
毎年、少しずつではありますが。
その意味の持つ重さ、すばらしさ。
勝手なる自分流の解釈ではありますが・・・毎年、毎年、感銘を受けます。
毎年、逢いに行きたくなる花のひとつです。
このあと・・・更に、雨の降る山中へ。
ふと・・・足元に。
くぼ地のような場所に、あちこちに咲く小さな花。
華やかさはありませんが、可憐さがあります。
その花の名は・・・。
ヤマアジサイの仲間、シチダンカ(七段花) です。
幻のアジサイと言われるこの花は、花弁状の「がく」が八重状につき、淡い青色の花を咲かせてくれます。
日本らしい素朴な茶花の雰囲気があり、江戸時代には既に栽培されていたそうです。
この花は、シーボルトがヨーロッパへ紹介しましたが、見た人がいなくて、永らくのあいだ絶滅と思われていましたが、戦後こちらの六甲山で発見されます。
まさに幻の花の復活ですね。
永い時間、誰の目にもふれることなくとも、ひっそりと雨中の山中で咲き続けたその健気さに感動しました。
さて翌日、日曜日。
昨年も訪れた、京都の岩船寺。
関西花の寺。
ここはあじさい寺です。
静寂なる境内。
フィルムカメラを手に、ぐるっと一周。
紫陽花の葉っぱの隅っこ。
ちいさな、ちいさな、かたつむり君。
周囲は全て木に囲まれた、ここは別世界。
すばらしい場所です。
この頃、ぱらぱらと小雨が降り始めました。
すこし本堂で、休憩。
おばさんが休んでおられます。^^
雨音を効きながら、ずっと、眺めていたい風景です。
ここにも、かたつむりです。
雨に濡れると、紫陽花の花の色が生き生きと輝きますね。
では、参りましょう。
お昼はJR加茂駅の近くにある、蕎麦屋さんへ。
岩船寺とこのお店の取り合わせは、名コンビ。
一路、奈良街道を京都方面へ。
紫陽花の穴場、一言寺です。
ガラーン。^^
ここは駐車場、入場も無料で、だれもいらっしゃいません・・・ラッキー!
すももの木のお出迎えを受けます。
この頃、少し陽射しが・・・。
ここは、まさに身頃。
人がいないので、じっくりクラカメで撮影できました。
雨の滴に濡れる紫陽花。
とってもきれいでした。
ブルーがきれい。
静かなる境内。
ここの場所はずっと、これからもこのままなんでしょうね。
境内の横に可憐な紫陽花を発見しました。
雨だったけど、紫陽花三昧な休日でありました。
紫陽花のフィルム現像・・・うまく写ってて欲しいなあ。